私のお気に入りのご飯茶碗と毎日の晩酌に欠かせないわびカップが欠けてしまいました。
また新しく購入しようかと思ったのですが、
どうせなら金継ぎしてみよう!!と思い、挑戦してみることに♪
金継ぎって
壊れた陶磁器を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復方法です。
お気に入りの器が割れても買い替えるのではなく、修復してまた使い続けることができます。
修復することでまたさらに愛着がわいてきます。
金継ぎの種類
- 本漆金継ぎ
- 本物の漆と金や銀を使用する伝統的な金継ぎのやり方
- 硬化の遅い天然漆を繰り返し使用する方法のため完成まで1ヶ月程度かかります。
- 簡易金継ぎ
- 漆の代わりに合成樹脂を使う簡単なやり方
- 本漆に代わり合成漆使用で簡単に短時間で完成。(1日から数日で完成)
初心者でも簡単に扱うことのできる簡易金継ぎに挑戦してみました。
簡易金継ぎのセットを購入
中身はこんな感じです。
作業取り掛かり
やすり掛け
ご飯茶碗(少しだけ欠けてます)
わびカップ(欠けてちょっとヒビも入ってます)
欠けた部分を1〜2cm角の紙やすり(#240)で滑らかに削ります。
欠けや溝の修復①
どちらも2mm以上の欠けななのでパテを盛り付けていきます。
パテの作成
エポキシ樹脂を適量カッターで切り取り、指でよく練り上げます(30秒〜1分程度)
練り合わせた後、パテを欠けた部分に盛り付けていきます(固まるので練り合わせ後5分以内に)
パテを盛り付けて硬化を待ちます(1時間ほど)
硬化したらはみ出した部分のパテをデザインナイフで削りきれいにします。
さらに1〜2cm角の紙やすり(#240)でなめらかにします。
わかりにくいですが、こんな感じになります。
欠けの溝の修復②
錆漆による溝埋めをします。
錆漆は砂粉と漆を混ぜ合わせたものです。練りがらしのような粘土にします。
ヘラを使って継ぎめ全体に錆漆を塗ります。
後の削りの作業が楽になるので錆漆を塗る前にマスキングテープを張っています。
硬化を1日待ちます。
錆漆の削り・研ぎ
漆が硬化したらはみ出した漆をデザインナイフで削りきれいにします。
大まかに削れたら1〜2cm角の紙やすり(#240)に水をつけて削り平にします。(水研ぎ)
その後、仕上げに1〜2cm角の紙やすり(#600)に水をつけて表面を滑らかに整えます。(水研ぎ)
最終的に指で触った時に滑らかな感触になるようします。
漆の中塗り
筆を使って、薄く、ゆっくり、丁寧に漆を塗ります。
漆の中塗りは最終的に金粉を蒔く前のした準備です。中塗りをすることで表面が滑らかになりきれいに仕上がります。
1日程度硬化を待ちます。
中塗りの研ぎ
1〜2cm角の紙やすり(#600)で表面を水研ぎします。
真鍮粉を塗る
*銅と亜鉛を粉末状にしたものです
真鍮粉と漆をよく混ぜ合わせ、筆を使って、ゆっくり、丁寧に塗り残しがないように塗っていきます。
漆がしっかり硬化するまで1日程度待ちます。
完成
4日ほど掛かって完成しました。
そんなにきれいとは言えませんが、とても満足です
欠けてしまった時はとてもショックでしたが、こうして修復して使うことができるのは
ほんと素晴らしいなと思います。
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